長年険悪だった惑星ホットと地球はあの時の戦いで友好的な関係になった。これで地球とホットの対立も収まり平穏になったが、まだ強い憎悪を抱く者がいた。
「東方哀嵐怒」という名の超能力者4人組は反地教育で育てられたことからか地球に強い嫌悪感を抱いており、目障りに感じていた。

そんな中リーダーである赤髪のサイコが口を開いた。
「今から俺達で地球潰さない?」
彼の提案に青髪のパス・金髪のゲード・銀髪のヒードはすぐさま賛成すると4人は地球に向かって何かをし始めた。

一方サニーはいつものように悪党を成敗したりして町の平和を守っていた。その姿はまさにヒーローそのものだった。
そんな中町を歩いていると突然車が次々と暴走しだした。車は次々と建物や壁に激突し、周囲は地獄絵図と化した。
唖然とするサニーだが、悪夢はこれだけでは終わらなかった。

車だけでなくバスやタクシーまでもがコントロールを失い暴走していた。さらに床屋の看板も回転が見えなくなるほど激しく回転していたのだった。もはや何が何だかわからないサニー。そんなサニーの前にルージュが現れた。

「大変よサニー。デパートで買い物してたらエスカレーターが暴走して振り落とされるかと思ったの。」
これは只事ではないと感じたサニーはルージュと共にマイケルのところへ向かった。

サニーとルージュはマイケルとフローラにさっきのことを話すとマイケルもグループ企業が保有する機械もほとんどが暴走していたという。マイケルとフローラが聞いた話ではビル内ではエレベーターが天井と最下層の間を暴走していたり、山ではリフトが暴走して客が次々と振り落とされていたり、遊園地では乗り物が暴走してるだけでなく暴風が吹き荒れて観覧車の箱が大車輪のようになっていたりと凄まじいことになっていたようで中には出火したり爆発するなどしたケースもあって多くの死傷者が出たらしいという。

そんな中サニー達の前に宇宙船が降り立つと中から出てきたのはホットの王だった。
「わが星の者が原因を引き起こしておるんだ。」
ホットはそう言うとサニー達を宇宙船に乗せ、惑星ホットへ飛び立った。

ホットに降り立ったサニー達は王とともに街を歩いた。特に異変もなく怪しい人物もいなかった。しかししばらくすると悪夢の始まりを迎えるのだった。

何事もなく歩いていると突然サニー達4人は身動きが取れなくなった。すると

ドゴォッ

突然4人はその場に倒れこんでしまった。すると王は何かを察知すると何もないところに手をかざした。王が念じると怪しい4人組が姿を現した。
「もう逃がさんぞ東方哀嵐怒!」
突然現れた4人組に驚くサニー達に王はこう言った。
「奴らは(東方哀嵐怒)と呼ばれておる赤のサイコ・青のパス・金のゲード・銀のヒードからなる超能力者のグループで地球の異常もさっきの金縛りも全てこいつらの仕業だ。地球との関係が良くなってからも執拗に地球を憎んでおって一人の男を地球に送り込んで殺人ゲームと称して無差別殺人をやらせていたほどだ。こいつらの悪党っぷりは俺の手にもおえんほどだ。」
王の言葉にサニーはあの時のことが頭によぎった。しかしそんなサニーを尻目にサイコらはサニー達に襲い掛かった。

サニー達は一斉に攻撃を仕掛けるが、金縛りで動きを封じられてしまう。するとその隙に4人は王に奇襲を仕掛けたのだった。

続く

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